情報発信編

 人権などへの社会的配慮の足りない情報発信は他人の人権侵害などを引き起こすことがある。

トラブル事例
トラブル事例

©Ibuki Haruka

バイアスの視点

Bさんは、社長のAさんはよく海外に行っているという思い込みがあり、長らく見かけないことで、この思い込みが確信に変わり、海外に出かけているのに写真をSNSに投稿しないことから、A社長は海外で新型感染症に感染したとSNSに投稿してしまった。
Bさんは「確証バイアス」に陥っており、このバイアスの特徴は、自分の中に元々ある特定の物事や人への思い込みを確信に変えるところにある。

公益社団法人鳥取県文化センター「バイアスミナオス」

Bさんの立場から

誰もが思い込み・偏見があることを踏まえた上で、自分の思い込みで情報を判断していないか、その思い込みに根拠があるかを情報の発信前に立ち止まって考えることが必要。

拡散した人の立場から

真偽の分からない情報は拡散してはいけないし、例え本当の情報であったとしても個人にプライバシーを侵害するような投稿に繋がらないか立ち止まって考えることが必要。

元々ある思い込みについて立ちどまって考え、勝手な思い込みを取り除くためには、日頃から人権等について関心を持ち学ぶことが大切。

真偽の分からない情報は第三者の意見を取り入れて、ファクトチェック(真偽を確かめる)を行う。

※情報に向き合う5つの視点(質問)

情報を扱う場合に思い出してもらえるような工夫・啓発が必要
①このメッセージは誰が作成したものですか。
②私たちの注意を引くためには、どのようなテクニックが使われていますか。
③人々はこのメッセージをどのように解釈するのでしょうか。
④どのようなライフスタイル、価値観、視点が表現されていますか。あるいは欠けていますか。
⑤このメッセージはなぜ送られてくるのですか。